2017年3月8日の早朝以降(日本時間)、多くのキュレーションサイトのPVが軒並み下がっています。

そもそも、キュレーションサイトに関してはDeNA社の「WELQ騒動」が発端となり、日本国内で大騒ぎになりましたよね。

DeNA社で取り扱っていたiemoや、買収したMERYも「公開記事の停止」となることが増えてきていますが、そもそも、2017年3月に起こっている、いわゆる「フレッドアップデート」以後、キュレーションサイトのSEO効果が激減することが考えられます。

 

◆キュレーションサイトではどのようにSEO対策をしていたか

キュレーションサイトのフォームは、早くは「NAVER まとめ」が発端となりました。

著作権のグレーゾーンをかいくぐり、他サイトから引用を中心に記事を作ることが問題とされていましたが、大きな発端となったのが2016年。

DeNA社の「WELQ事件」により、薬事法や景表法はおろか、著作権が大幅に侵害されていることが日本で大騒ぎになりましたよね。

ちなみにこのキュレーションまとめサイトのテンプレートの値段、お調べになられると分かりますが、大体50万円が相場です。

筆者はあるキュレーションメディアを過去に監修していましたが、月間PVは40,000,000、そこにGoogle Adsenseがあったので、RPMが200だとしても800万円のGoogle収入があったというわけです。

ちなみにこのSEO対策、ちゃんとマニュアルでまとめられています。このまとめサイトの形式が利用されるメリットとして、いくつものSEO効果により“無理やり検索上位”にしていたことが、今後はぬかるみに出るでしょう。

 

タイトル(<h1>)の文字数とKWの選定

リード文の文字数指定

小見出し(<h2>)の指定KW

内部リンクとして、関連記事の記事内での設定(2-4)

著作権に関しては、画像にロゴなどが入っていない場合はグレーゾーンとして扱う

コピペはNGだが「引用」はOK

 

上記のことは、特に事情に詳しくない方でも周知の事実。

特に、まとめサイトの形式の強みは「インデックス数」にあります。そして何より、SEOに強すぎるということがありました。

過去、Googleは「長文コンテンツは良質」といったことを逆手に取り、多くの国内SEO業者を中心として、3000文字~10000文字の記事作成をライター外注しています。

これと比較して、まとめサイトの「外注ライター費用」がいくらで済んでいるかはご存知ですか?

 

◆クラウドワーカーは「搾取される作業員」にすぎない

インターネット環境とPCさえあれば取り組めるのが、外注ライターの手軽さでしょう。

特に、ネット上で記事作成の斡旋をしている業者は数年で急増していて、手数料ビジネスで上場するまでの利益を上げているところもあります。

そんなクラウドワーカーの多くの記事単価が0.7円から、高くても2円までです。

つまり、5000字の記事を作成し、文字単価が0.7円の場合は、1記事での収入は3500円。

もしそのキュレーションメディアの月間記事数が“5000文字限定”ということにして1000記事の途方もない記事数の場合でも、ライター料金は微々たるものです。

3500円×1000記事=3,500,000円

 

先程例として取り上げたキュレーションメディアは、GoogleのRPMが200円だとしても、8,5000,000万円の売上。

そこにASP(アフィリエイト)が加わると、“ザックリ”でも2000万円の月間売上があることになります。

しかもRPMはもう少し高めでしょうし、ライター費用も文字数と文字単価に依存するので、せいぜい100万円から200万円の出費といったキュレーションメディアも数多いわけです。

“ザックリ”でも、一キュレーションメディアが1000万円以上の利益(粗利)を上げていたという事実があります。

結局、小手先のSEOライティングで対策してきたまとめサイトは、今後、Googleから手動ペナルティを受ける可能性が高いのは間違いなさそうです。

 

◆まとめサイトの行方は?

Googleは2016年9月のペンギンアップデート以降は、もはやアップデート時期を公表しないとしています。

ですので、Google依存のメディアは今後、良くも悪くも「依存体質」から離れる必要があるでしょう。

Googleは一言、今後のメディアの在り方について語っています。

「ユーザーにとって質の高いコンテンツであること」

これが意味することは、オリジナリティや記事質の保証ができないメディアへは「手動ペナルティをも課す」という暗黙の警告だともいえるでしょう。

現に、筆者が監修しているWEBサイトの中でも、キュレーションメディアのペナルティと同時に「検索キーワード」が圏外になっているメディアも数多くあります。

その反面、真面目にユーザーのことを考えてきたオリジナルコンテンツであり、誰もが知り得ない情報を発信しているメディアのPVはむしろ増加しています。

これが意味することは、「メディアの功罪」です。

「マネタイズ」に走りすぎ、ユーザーを無視してきた企業がユーザーの心理的反感を買い、結局「ネット広告」そのものの在り方がふわっとしているのが今です。

「記事広告」もしかりですが、もっともユーザーへ与えた影響が、2ちゃんまとめなどの「ステマ」でしょう。

これも多くが周知の事実でしょうが、2ちゃんねるの板やスレッドを利用し、それをまとめて「アンテナサイト」としてまとめサイトとして「互助会」のような利益の上げ方をしていたサイトは、多くがペナルティを受けています。

特に、企業側も「安いから」とコストパフォーマンスを重視して、「ネット広告」に依存しすぎたことが、今回のDeNA社の大騒ぎでもあり、今後の日本の「WEBメディア」がどうしていくかの転換期でもあるわけです。

 

まとめ

「俺はホワイトハックでやってきたのに」という声が多いですが、そもそもの「ホワイトハック」の意味合いが今後変わっていくでしょう。

簡単にいえば、ユーザーから「質がない」と判断されれば、今後は企業のオウンドメディアであろうが、自社メディアであろうが、また話題のキュレーションメディアがネットから姿を消していくでしょう。

ユーザーにとって、「何が発信できるか」を改めて考える時期ではないでしょうか。